獨協大学同窓会 埼玉県支部
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自分にしかないもの 竹内香織 2019/09/29


◆昔(大学時代)
まず、そもそも行きたい大学などどこもなく、たまたま英語だけ勉強せずともなぜか出来ていたから、という理由で獨協大学に入学しました。(みなさん大変申し訳ございません。)
しかし高校はかなりの進学校だったので、学歴コンプレックスに溺れ友達に大学名を聞かれても「ホグワーツ魔法学校」と答えていました。(本当に恥ずかしい)
そのおかげで完全にひねくれものの出来上がりです。
ろくに友達を作ろうとせず、サークルに入ってもここは自分の居場所ではないと勝手に思い、何に関してもやる気が出ない、負のスパイラル。
当然勉強もあまりせず、とりあえず学校に行ってとりあえず授業を受け、何に関しても言い訳ばかり、、、社会人が一番嫌うタイプの学生でした。

しかし、ここでは言えないような酷いことをして、私を一番傍で理解してくれた、一番大切な人を無くしてしまいました。

その時に自分には何もない、何のために生きているのかわからない、虚無感から毎日死ぬことを考えていました。
そんなとき、なぜか一人旅に出たい、と思ったんですね。
そしてなぜかインドへの航空券を買っていました。今考えたら頭がおかしかったとしか思えません。よく自分探しの旅にでるといいますが、それにあこがれたんでしょう。
3週間女一人でインドを横断しました。途中で脱水症状になって意識が朦朧とした時もありました。が、何とか今生きています。

旅中のことは割愛しますが、帰ってきたときの心がすっきりしていたあの感覚は今でも忘れません。

3週間、本当につらかった。孤独だった。たくさん騙されて人が大嫌いになった。
…それでも私はやり切った。

それだけで、なんとなく自分が好きになれた気がしました。
あれだけ言い訳をしてきた自分でも、すべて自分の責任ですべて自分の選択で今ちゃんと帰ってくることができた。
当時は18歳。インドに救われました。

インドでの超エキサイティングな話を誰かに伝えたくて、友達を作りました。
そうするとみんながすごい!ってたくさん言ってくれたことが何よりも嬉しくて、もしかしたらこの経験は自分の財産になるのではと思いました。

そこから完全に一人旅にはまり、年に1回は海外に一人旅に出るようにしています。

結局人は自分にしかないものを追い求めるものなのだなあと思います。
そしてそれが誰かに認められた時、幸せを感じるのだと。

◆今とこれから(27歳独身)
現在は都内のベンチャーの広告代理店にて勤めています。
コンプラがあるので詳しくは書けないのですが、、、
広告屋さんも仕事を突き詰めれば、その商品やサービス、人にしか持っていない素晴らしいものを気付かせてあげて、周りの人に知らせてあげる事です。
が、それが今の自分にちゃんとできているのか、と言われると難しいところで…。
今は消費者がいろんな情報を得ることができ、もはや選択する事が苦痛となっている時代。
気持ちよく選択させてあげることが私の役目かなと思っています。

そして、もはやパソコン一つでどこでも場所を問わず仕事ができる時代。
いつかはインドの汚いカフェでめちゃくちゃスパイシーなチャイを飲みながら仕事ができたらいいなと思っています。


竹内香織氏プロフィール:

・2015年外国語学部交流文化学科卒業
・イベント制作会社の企画営業を経て広告代理店勤務


次の写真はインドのガンジス川にて




 
 
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