こんにちは!1979年英語学科卒業の田崎薫子(旧姓玉野)です。 現在、社会保険労務士を開業してます。といっても開業登録は昨年で、本格的に、営業開始したのは今年になってからです。そもそも、この資格を取ろうと勉強を始めたのは、57歳の時でした。つまり、5年がかりで61歳のとき、取得できました!嬉しかったです。 途中挫折しそうになっても、私があきらめず続けられたのは、受験仲間がいたことはもちろんですが、獨協を卒業した時の状況がずっと心に残っているからです。 というのも当時の世情は、今と全く違い「男女雇用機会均等法」もなく「女性自立」もまだ確立していない時代でした。特に四大卒の女学生は、採用は皆無と言ってもいいくらいで、まれにあったときは、「女性は自宅通勤に限る」という文言までついてました。今、話しても誰も信じてくれませんが、本当です。 また、首都圏ばかりでなく地方はもっと厳しく、応募して採用試験をしてもらえても面接で「玉野さん。筆記試験の成績は一番良かったから、面接したんだけと、うちは女性の四大卒とらないんだよね~」と、外資系の保険会社からそういわれました。「だったら、最初から試験するな。面接するな!!」ですよね。(怒) 結局、今でいう「フリーター」になるしかなかったですが、当時は「正社員が普通」と世間には思われていたので、地方から女性が大学まで行かせてもらったのに、「アルバイトしてるの?」という世間一般の人から遅れたというか取り残された状況でした。 そして、もう一つは、「女性は結婚するもの。子どもを産むもの。だから仕事をしていたとしても、結婚、出産で辞めるもの」、が当時の常識でした。もちろん私もその一人で、結婚して、子どもが産まれれば子育ては今でいう「ワンオペ」で母だけの子育てでした。 そんな中でも社会に出たい、仕事いずれしたいと思いながら、子どもが幼稚園に行くくらいになってからパートに出て、そして42歳で正社員になりました。しかし、50歳半ばで今度は会社の権力闘争に巻き込まれ、旧経営陣とともに追い出される格好で辞めることになりました。 会社の経営に振り回される会社員も辛いものだと思い、自分の裁量で仕事ができる独立した自分だけの仕事をやってみたいと思うようになり、今までの仕事を棚卸しました。その結果、総務人事関係事務一般の職歴が長かったので、社会保険労務士になろうと思いました。しかし、現実を甘く見ていて、2、3回で合格できるだろうと思ってましたが、なかなかこれが難儀でした。 高校時代の友人たちが定年退職に近くなり、出向や早期退職になるころから勉強を始めたこともあり、何度も挑戦し続けているのを見て、「いつになったら、合格できるの?」と半ば飽きられてました。でも、私が続けられたのは、あきらめず行動を起こすことで、これからの高齢化社会に健康で働いている人がいることを知ってもらえれば嬉しいし、その昔、四大卒女子学生を締め出した企業と今後、労務相談などを通して役に立つことができればもっと嬉しいと思ったからです。 実は、つい先日3月13日に官報に掲載されましたが、「紛争解決手続代理業務試験合格者発表」があり、合格しました!!! この試験は、登録している社労士が厚生労働大臣の定める司法研修を修了し、紛争解決手続代理業務試験(全論文試験)に合格すれば、労使間で揉め事が起こり、当事者が都道府県労働局の紛争調停委員会や民間ADR(訴訟手続によらない紛争解決のこと)にあっせんの申請を行う場合に、相談に応じ、また代理人として業務を行える資格(特定社会保険労務士という)です。もちろん金額的な上限もありますが、私としては、労使間の勝ち負けでなく、お互い譲り合って互いが握手できる結果になるよう努力したいです。 また、最近仕事をしている女性から、子育て、仕事、家族の話があり、悩みは私が子育てをしている頃と全く同じであることがわかり驚きました。最近は、「女性活躍推進」とか言われていますが、彼女らを取り巻く環境は30年前の当時と、さほど変わってないですね。それもあって、これからは、特に仕事をしながら育児と家庭生活を頑張っている人たちを支え、彼らの悩みを吐き出せるような場所を作りたいと思っています。 これらは、最終的な夢(目標)ですが、現状は目の前の仕事です。社会保険労務士は、労働法(労働基準法など)や社会保険(健康保険、年金など)に精通したエキスパートであり、企業の「就業規則」の作成等、雇用保険、健康保険および個人の年金請求などの手続を代行(独占業務)することを認められている国家資格です。まだ、始めたばかりなので顧客と呼べるお客様はいません。今、新型ウィルスのことで大騒ぎで、これに関する助成金も出始めています。助成金は私の得意分野です。なかなかこちらも面倒な作業です。これらを代行して手続もできますし、アドバイスもできます。お困りの方は、お知らせくださいませ。 また、年金請求関係(老齢、障害など)もなかなか面倒です。こちらもアドバイスできますので、そういう方もお知らせください。もちろん、働く人たち皆さんの悩みもメール等でお聞かせください。お待ちしてます。 新金寺(しんきんじ)社労士事務所 (特定)社会保険労務士 田崎薫子 プロフィール ・石川県金沢市生まれ 結婚後専業主婦からパート、会社員となる。 ・61歳で、国家資格である社会保険労務士の資格を取得。 ・63歳で、紛争解決手続代理業務試験に合格し「特定社会保険労務士」となる。 ・現在、新金寺(しんきんじ)社労士事務所を開業。保有資格 年金アドバイザー2級 ・所属団体 東京都社会保険労務士会 東京都商工会議所会員 |
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